外国人労働者に関するシンポジウムの運営サポートを行いました

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外国人労働者に関するシンポジウムが9月28日に開催され、エナジェティックグリーンは運営サポートを行いました。

シンポジウムのご報告を以下に記します。PDF版はこちら


2016年10月18日

株式会社Energetic Green

Overseas Workers in Japan: Promoting Good Practices

日本における外国人労働者:〜グッドプラクティスの促進へ向けて〜

 

国際NGO Verité は、2016年9月28日に神奈川県川崎市にて、国際シンポジウム「Overseas Workers in Japan: Promoting Good Practices 」(邦題:「日本における外国人労働者:〜グッドプラクティスの促進へ向けて〜」)を開催しました。80名を超える方々が参加し、日本における外国人労働者について、企業・NGO・政府等、様々な視点から議論がなされました。

エナジェティックグリーンは、本シンポジウムの運営をサポートいたしました。

セッションAでは、外国人労働者を取り巻く状況について発表が行われ、移住労働者と連帯する全国ネットワーク事務局長の鳥井一平氏は、移民はいるが「いない」としている日本の現状に対して鋭く指摘するとともに、今後の技能実習制度のあり方について語りました。京都大学のFiona Seiger氏は自身の移民研究のフィールドワークから得られた情報を切り口に、また、Center for Migrant AdvocacyのEllene Sana氏は長年のフィリピン人労働者への支援経験を踏まえて、外国人労働者を取り巻く現状について報告しました。

 

続くセッションBでは、Verité が作成した短編動画「Iju-sha」の上映が行われました。これは日本の外国人労働者の現状を各方面へ広く周知させることを目的としたドキュメンタリーであり、外国人技能実習生から政府関係者まで、様々な関係者が登場しました。その後のパネルディスカッションでは、避難所を設置して外国人技能実習生の相談に乗っている岐阜一般労働組合のZhen Kai氏が、相談を受けてきた案件について紹介したほか、ヒューライツ大阪のJefferson Plantilla氏、Verité ChineのAndrew Wang氏より、外国人労働者を取り巻く問題及び解決事例について、報告がありました。

 

セッションCでは、解決策と今後の対策について、パネルディスカッションが行われました。本シンポジウムで唯一、フィリピンの「送出し機関」として参加した、The Fair Hiring InitiativeのMarie Apostol氏や、フィリピン共和国大使館(POLO)のMa. Luz Talento氏は、労働者の送出し及び受け入れにおける問題点と対策を紹介しました。経済人コー円卓会議日本委員会の石田寛氏は、ロンドンオリンピックを例に、苦情処理メカニズムについて説明しました。このセッションでは、弊社の和田征樹共同代表も登壇し、全国各地の工場を実際に訪れ、キャパシティビルディングに取り組んでいる経験を活かし、現場で起こっている問題について、写真を用いながら紹介し、企業が倫理的採用を行うためのプロセスについて、お話ししました。

 

セッションDでは、壁に貼られた模造紙に3つの問いが書かれ、その上にポストイットを貼るという形で参加者からの意見を集め、ディスカッションが行われました。最後に、VeritéプログラムディレクターのLydia Long氏より、各セッションの振り返りが行われ、シンポジウムは幕を閉じました。

 (文責 森)

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プログラム

 

時間 テーマ スピーカー
8:45 – 9:00 開会挨拶 Enrico Bagadion氏, Verité Southeast Asia
9:00 – 10:00

 

セッションA:

外国人労働者を取り巻く状況と、リスク管理

Ellene Sana氏, Center for Migrant Advocacy
鳥井一平氏, 移住労働者と連帯する全国ネットワーク事務局長Fiona Seiger氏, 京都大学
10:15 – 10:45

 

セッションB1:

映画上映 「Iju-sha : フィリピン人労働者に関するルポタージュ」

Daryll Delgado氏, Verité Southeast Asia
10:45 – 11:45

 

セッションB2:

動画へのコメント、対応すべき他のリスクや課題、事例紹介

Jefferson Plantilla氏, ヒューライツ大阪
Andrew Wang氏, Verité China
Zhen Kai氏, 岐阜一般労働組合
13:15 – 14:30

 

セッション C:

解決策と今後の対策:
日本企業の人事担当者のコミットメント、倫理的採用チャネルの促進、サプライチェーン・マネジメントと社会的責任のプログラム

Marie Apostol氏, The Fair Hiring Initiative

石田寛氏, 経済人コー円卓会議日本委員会
和田征樹氏, (株)エナジェティックグリーン
Ma. Luz Talento氏, フィリピン共和国大使館(POLO)

14:45 – 15:45 セッションD:

参加者同士のディスカッション・発表

16:00 – 16:45 総括と閉会挨拶 Lydia Long氏, Verité, Inc.

 

 

エナジェティックグリーンについて

エナジェティックグリーンは、外国人労働者を取り巻く諸問題について、長年取り組んでいます。実際に工場現場に行き、経営者と従業員の両方をサポートするとともに、送出し国政府や国際機関とも、対話を重ねています。

工場への社会監査や、外国人労働者に関する世界の潮流をお伝えするセミナー、日本の法律や仕事のマナー等を外国人労働者にお伝えする研修、優良送出し機関の紹介、その他、企業様に合わせた様々なサポートを行っております。

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お問い合わせ

株式会社エナジェティックグリーン

電話:044-982-1729

メール:info@energeticgreen.com